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第三部「赤壁大戦」第四十集
時代背景:208年(建安13年)『赤壁の戦い』
[蒋幹]は[周瑜]の元から手紙を盗み、それが重要な事であると思い込みますが、
これはすでに[周瑜]の策の内。
更に配下の[呂蒙]までその策に従い、[蒋幹]が狸寝入りをしているところで、
[蔡瑁]が『曹操軍』を裏切っている。という話をするのです。
[蔡瑁]らは処断され、この事に対して、彼の子供らに対して、
不信感を抱かれる事になる[曹操]。
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しかし[曹操]の息子にして、だんだんとその策謀をつけつつある[曹丕]は、
その感情を利用して、[曹操]から[周瑜]へと降伏するように言うのです。
[蔡瑁]の子らの偽りの降伏は、逆に更に[周瑜]らに利用される事になり、
ますます対立を深める事になっている、[諸葛亮]と[周瑜]。
[周瑜]は、『曹操軍』に更に対抗するために、
矢が少なくとも十万本必要であるというのです。
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これに対し[諸葛亮]は、彼いわく“仕方なく”三日で、矢を十万本集めるというのです。
「どう考えても、たった三日で、十万本の矢を集める方法など思いつかない」
と、妻である[小喬]に漏らす[周瑜]ですが、
[諸葛亮]は、[魯粛]を伴って、一計を案じに『曹操軍』の元へ船へ。
あたかも『曹操軍』を挑発するかのような態度をとり、
一斉に矢を放たたせる[諸葛亮]。
うまい具合に一斉射撃を草船へと受けさせることによって、
十万どころか、十三万の矢を手に入れることになった[諸葛亮]は、
それをすべて[周瑜]に献上します。
これに対して[周瑜]は喜ぶというよりもむしろ、
畏れを抱くことになる[周瑜]。
そして決め手となるはずの『赤壁の戦い』での決定打ですが、
これは、[諸葛亮][周瑜]と共に、火を提案。
このエピソードの注目点
「十万本の矢を手に入れるための方法」
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[諸葛亮]が[周瑜]に対して出した、無理難題ともいえる提案。
それが、十万本の矢を手に入れるというもの。
十万本の矢をわずか三日で手に入れる方法など、この時代にあるはずもなく、
[周瑜]は到底不可能と思うのですが、“借りる”方法はあったようで、
わざと撃たせてきた、矢を手に入れるという手を使ったのです。
しかしこれは確かに神業。[周瑜]を警戒させるに足るものでした。
確かにこれさえあれば、『曹操軍』に対抗できうるものではあるのですが―。
注目の人物
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[蒋幹 子翼]
吹替:林和良
西暦?年〜?年
[周瑜]に一杯くわされた挙句、[曹操]に投降した[蔡瑁]らも処断させてしまう、
言ってみればピエロ役を担わされている人物。
実際のところ、歴史書ではわずかな記載しか無いのですが、
『赤壁の戦い』をふくらませるための人物として登場。
その後、[曹操]にも、彼が掴まされた情報は偽物だったとして、
処断されてしまったり、散々な目にあったりという人物にされています。
実際はどうなっていたのかのは不明であるようです。
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