三国志 Three Kingdoms 第40話 「草船で矢を借りる」


三国志 Three Kingdoms 第39話 「蒋幹、手紙を盗む」



「[子敬]殿のおかげでとんだことに。
[周瑜]の奸計に気づいたか、探りに来ましたね。
私が見破ったことは内密にと頼んだのに―。
そなたは[周瑜]殿に話されたのではありませんか?」

―[諸葛亮 孔明]



第三部「赤壁大戦」第四十集

時代背景:208年(建安13年)『赤壁の戦い』


[蒋幹]は[周瑜]の元から手紙を盗み、それが重要な事であると思い込みますが、

これはすでに[周瑜]の策の内。

更に配下の[呂蒙]までその策に従い、[蒋幹]が狸寝入りをしているところで、

[蔡瑁]が『曹操軍』を裏切っている。という話をするのです。


[蔡瑁]らは処断され、この事に対して、彼の子供らに対して、

不信感を抱かれる事になる[曹操]。



しかし[曹操]の息子にして、だんだんとその策謀をつけつつある[曹丕]は、

その感情を利用して、[曹操]から[周瑜]へと降伏するように言うのです。


[蔡瑁]の子らの偽りの降伏は、逆に更に[周瑜]らに利用される事になり、

ますます対立を深める事になっている、[諸葛亮]と[周瑜]。

[周瑜]は、『曹操軍』に更に対抗するために、

矢が少なくとも十万本必要であるというのです。



これに対し[諸葛亮]は、彼いわく“仕方なく”三日で、矢を十万本集めるというのです。

「どう考えても、たった三日で、十万本の矢を集める方法など思いつかない」

と、妻である[小喬]に漏らす[周瑜]ですが、

[諸葛亮]は、[魯粛]を伴って、一計を案じに『曹操軍』の元へ船へ。


あたかも『曹操軍』を挑発するかのような態度をとり、

一斉に矢を放たたせる[諸葛亮]。

うまい具合に一斉射撃を草船へと受けさせることによって、

十万どころか、十三万の矢を手に入れることになった[諸葛亮]は、

それをすべて[周瑜]に献上します。


これに対して[周瑜]は喜ぶというよりもむしろ、

畏れを抱くことになる[周瑜]。


そして決め手となるはずの『赤壁の戦い』での決定打ですが、

これは、[諸葛亮][周瑜]と共に、火を提案。




このエピソードの注目点
「十万本の矢を手に入れるための方法」



[諸葛亮]が[周瑜]に対して出した、無理難題ともいえる提案。

それが、十万本の矢を手に入れるというもの。

十万本の矢をわずか三日で手に入れる方法など、この時代にあるはずもなく、

[周瑜]は到底不可能と思うのですが、“借りる”方法はあったようで、

わざと撃たせてきた、矢を手に入れるという手を使ったのです。

しかしこれは確かに神業。[周瑜]を警戒させるに足るものでした。


確かにこれさえあれば、『曹操軍』に対抗できうるものではあるのですが―。


注目の人物



[蒋幹 子翼]
吹替:林和良

西暦?年〜?年


[周瑜]に一杯くわされた挙句、[曹操]に投降した[蔡瑁]らも処断させてしまう、

言ってみればピエロ役を担わされている人物。

実際のところ、歴史書ではわずかな記載しか無いのですが、

『赤壁の戦い』をふくらませるための人物として登場。

その後、[曹操]にも、彼が掴まされた情報は偽物だったとして、

処断されてしまったり、散々な目にあったりという人物にされています。


実際はどうなっていたのかのは不明であるようです。


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三国志 Three Kingdoms 第41話 「苦肉の策」
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