三国志 Three Kingdoms 第12話 「呂布、小沛に留まる」


三国志 Three Kingdoms 第11話 「劉備、徐州を救う」



「[曹操]は[呂布]を半日で撃破したらしい。
つまり[曹操]の手が空いたということだ。すぐまた徐州へ攻めてくる。
玄徳殿。
『鳥まさに死せんとするや、その鳴くこと哀しく、
人のまさに死なんとするや、その言う事善し』という。」

―[陶謙 恭祖]


第一部「群雄割拠」第十二集

時代背景:193年『徐州の戦い』


[劉備]が《徐州》に救援にやって来たことによって、

『曹操軍』は、一体軍を引いたものの、

まだ[陶謙]ごと《徐州》を滅ぼす気は満々にありました。


その頃、[呂布]の軍師になった[陳宮]の差金で、

[曹操]の土地《エン州》が襲撃された知らせが入ります。

帰る家を失う事を危惧した[曹操]は、一旦撤退し、

彼を撤退させた事で[劉備]は《徐州》の英雄として祭り上げられるのでした。



不本意では無い[劉備]でしたが、民を守るためにと、《徐州》に留まるのです。

そんな折、無理がたたったのか、すでに歳であったためか、[陶謙]が病床に倒れ、

彼に、[劉備]が立ち上がる地として《徐州》を託されるのでした。

断る劉備を半ば無理矢理にでもといった具合で、[陶謙]に土地を任され、

[劉備]は再び来襲する『曹操軍』と立ち向かう決意をします。




しかしやって来たのは、『呂布軍』。

元々因縁があった[呂布]と[劉備]らですが、国賊を打ち倒した事から、

[張飛][関羽]に反対されるものの、

そして軍勢を連れてきていることから、迎えるということになりました。


いつの間にか自信過剰で横暴な性格になっていた[呂布]は、

《徐州》に入ってくるなり[劉備]達に大きな顔を見せ、

お互いに《徐州》のちを巡って、奪う奪わないといった思惑が動きます。


ただこの両者がいるからこそ、[曹操]を牽制するきっかけになるのでした。


やがて、善者をいく[劉備]達一派の[張飛]と[呂布]が対立。

[呂布]を激怒させることになりますが、

何としても[呂布]に出て行ってほしくない[劉備]は、

必死になって彼を止め、何とか、とどまらせることになるのでした。




このエピソードの注目点

「《徐州》を巡った三者三様」



[陶謙]亡き後、[劉備][曹操][呂布]が《徐州》を巡って争い、

複雑に入り乱れていきます。

この辺り、一年前だった敵が味方になったりということが起こるので、

実際、物語で整理するのも結構難しいのですよね。


しばらく物語は、《徐州》を巡って動きます。

[曹操]の《エン州》、[袁紹]の《冀州》、そして《徐州》と、

三者三様の領土の奪い合いは、それ以上に戦乱の思想のぶつかり合いとなったのです。



注目の人物



[荀ケ 文若]
西暦163年(延熹6年)〜212年(建安17年)

吹替:星野充昭

『曹操軍』には何人も名軍師がいましたが、その中でも三本の指に入るのは、

[程c][郭嘉]、そして[荀ケ]です。

[曹操]の活躍の影で活躍していた人物であり、

特に『赤壁の戦い』前後まで、彼の知恵袋でもありました。


元は[袁紹]配下で、彼を見限って[曹操]についたそうですが、

故に後に敵対することになる、[袁紹]の内情や人柄を見抜いていたようです。


このドラマでは、[曹操]の父が暗殺された時、

それを大義名分にして、《徐州》に攻め入ること。

また、誰よりも先に『漢』の皇帝[献帝]を保護するようにと、

[曹操]に勧めた出来事が描かれます。


彼の息子たちも優秀であり、同じく『曹一族』らに仕えた事が知られます。


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三国志 Three Kingdoms 第13話 「曹操、皇帝を傀儡とす」
三国志 Three Kingdoms 第13話 「曹操、皇帝を傀儡とす」

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