三国志 Three Kingdoms 第6話 「孫堅、玉璽を得る」


三国志 Three Kingdoms 第5話 「三英傑、呂布と戦う」



「[文台]殿、はっきり言う。あれは福ではない、災いの種だ。
袁兄弟は、“玉璽”に執着している。あれはただの石だ。
天下に敵を作るぞ。」
―[曹操 孟徳]



第一部「群雄割拠」第六集

時代背景:191年(初平2年)『[董卓]による《洛陽》から《長安》への遷都』


[董卓]は《長安》への遷都を強行し、民が苦しんでいる中、

[董卓]を討伐する立場であるはずの[袁紹]と[袁術]は、

[孫堅]ら有力勢力を潰すことしか考えておらず、

[曹操][孫堅][劉備]は、明らかな反目を見せ、

ついに『反董卓連合軍』は、仲違いをして崩壊。


[曹操]は廃墟とかしている都は見限り、

[呂布]らの軍を追撃しようと考えます。遷都を行なっている最中の襲撃に、

[王允]の養女[貂蝉]は危機に陥りますが、



あたかも姫を守る勇者がごとく[呂布]が守り、ここで二人は出会う事に。


[王允]は、[貂蝉]が無事で、それを助けたのが[董卓]の養子[呂布]


《洛陽》に一番乗りをしたのは、

[孫堅]とその息子の[孫策][孫権]らでした。

廃墟とかした都には何も残されていないと思う彼らでしたが、

そこで王宮で手に入れたのは、“伝国の玉璽”なのでした。

[孫堅]はそれを手にした事で力を得たように思うのですが―。


[袁紹]や[袁術]は、玉璽を[孫堅]が持っていると疑い、

《荊州》の[劉表]は、[孫堅]を暗殺して玉璽を奪うように密命を受けるのです。

脅しとも取れるこの命令に、自分達の領地が有利になると判断した[劉表]は、

部下達に命じて、[孫堅]を罠にはめ、暗殺する事を計画するのでした。


それを予見した[孫堅]は、息子[孫策]や武将の[黄蓋][程普]らに意見を仰ぎますが、

伝国の玉璽を手放すことは出来ず、

自らの軍を率い、[劉表]の元へと乗り込んでいくのです。




このエピソードの注目点
「玉璽の存在」



今の時代からはあまり考えられないことですが、

“玉璽”とはいわゆる皇帝が持つ印鑑。

それを有していることは皇帝と名乗れる。というほどのもの。

ですが、それで世が乱れると判断した[孫堅]は自分が預かります。

さすがにこの時代でも、“玉璽”というただの印鑑だけで、皇帝を名乗るのは、

あまりに愚かしいと考えられているようですが、

[袁術]などはそれを何が何でも手に入れたかったようですね。


注目の人物



[孫堅 文台]

吹替:長克巳

後に次男[孫権]が『呉』の国を建国する、その礎を築いた武将。

彼自身は、『反董卓連合軍』では[曹操][劉備]以上の活躍を見せ、

すでに反乱鎮圧などで朝廷から期待されているなど、

頭角をなしていました。

しかしながら、その出すぎた力が、[孫堅]の首を締めてしまったと言いましょうか。

息子達が優秀であったため、彼の非業の最期は、

遺志として受け継がれたのでしょうけれども。

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三国志 Three Kingdoms 第7話  「孫堅の死」
三国志 Three Kingdoms 第7話 「孫堅の死」

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