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第一部「群雄割拠」第五集
時代背景:190年(初平元年)『虎牢関の戦い』
『反董卓連合軍』が危うい連語を保ちつつも、都《洛陽》に迫る中、
[董卓]は養子にして、最強の配下である[呂布]を解き放つのでした。
これを前に連合軍は―?
そんな事など甘く見ているかのように、[袁紹]や[袁術]は兵糧の供給を怠り、
上洛の野心さえ抱いているのでした。
[曹操]は[袁紹]に、連合軍優勢であると士気を高めさせ、
一気に『虎牢関』を抜くことを考えます。
そのような頃に宴を開いている[袁紹]に疑問を持つ[劉備]。
孤立した[孫堅]を危惧するのです。
早くも分裂状態の連合軍となってしまいました。
[董卓]は自ら[呂布]とともに出陣。
自ら攻めてきた[呂布]に、勇猛な武将たちは次々と討ち取られる中、
連合軍の団結はあっという間に崩壊。
呆れた[曹操]は、[劉備]の元を訪れますが―。
[呂布]の首を置き土産とし、
かかんに三兄弟で彼に挑む[劉備][関羽][張飛]。
しかし[呂布]は、一対三の激しい戦いにも応戦。
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息をつく間もないような死闘を演じ、彼は一時撤退。
この三兄弟の決闘ぶりに、連合軍は士気が上がり、一気に軍を出し、
『董卓軍』を追撃し《虎牢関》を落とします。
宮中で苦渋を舐め続けている[王允]らは、
このまま[董卓]が滅ぼされればと考えますが、
依然として『董卓軍』が優勢。
さらには大胆にも、独断でその日の内に《長安》に遷都しようとするのです。
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この暴虐ぶりに官僚達は狼狽せずにいられませんが、
意見する邪魔者を抹殺し、この遷都を強行するのです。
《洛陽》は何も残さないよう焼き払われ、全てを焦土にされていまいます。
しかし[袁紹]らは全く動く気配はなく、
[孫堅]ら勇将達はいたたまれない思いをするのです。
このエピソードの注目点
「[呂布]と[劉備]達の戦い」
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このドラマの見どころは、もちろん人間ドラマにもありますが、
決闘シーンや戦闘シーンが、ハリウッド映画に匹敵するほど迫力があり、
そして、中国の武術のような戦いになるのも、三国志らしい点。
きちんと[関羽]は“青龍偃月刀”、[張飛]は“蛇矛”、
[劉備]は“双剣”と、伝説ではありますが、
それに応じた熱い対決を見せるのが、また魅力的です。
まあ、[呂布]が三人相手に善戦できるほどの力を持っていたかは不明ですが、
創作のドラマですから、このくらいはやらないと、ですね。
注目の人物
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[呂布 奉先]
?年〜198年
吹替:内田夕夜
このエピソードで、その圧倒的なる武人としての実力を見せる[呂布]。
『三国志』最強の武人とも言われる彼は、
ドラマでは比較的格好良いタイプの人物で描かれ、[貂蝉]との、
恋物語が中心で描かれます。
そのため、激しい決闘は彼の活躍から考えると少ない方ですが、
このエピソードでは激しく戦います。
[劉備]にも[董卓]には惜しいほどの武人と言われるのですが、
この後の運命は皮肉とも言えましょうか。
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