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第一部「群雄割拠」第四集
時代背景:189年(中平6年)『水関の戦い』
反旗を翻した『反董卓連合軍』は、《水関》で『董卓軍』と対峙。
そこには、[董卓]の配下の猛将、[華雄]が立ちふさがります。
すでに二人の将軍をしとめていた[華雄]。
しかしそこで勇んで出たのが、[劉備]の義兄弟[関羽]。
[曹操]の目に止まった彼は、酒が冷めるまでにという名目で、
[華雄]との対決に挑みます。
まだ将軍でも一兵卒でもない[関羽]でしたが、あっという間に[華雄]を倒し、
その実力は、諸侯達に認められるのでした。
酒も冷めない内に[華雄]を倒した[関羽]、そして主君の[劉備]は、
19番目の将軍として認められ、その後も、『反董卓連合軍』で活躍します。
実力は認められた[劉備]達ではありましたが、
やはりまだ平民のような扱いの彼らは、[袁術]などには認められることはなく、
そんな中、[劉備]は、[曹操]なら自分達の事を理解できるだろうと、
そう思うのですが―。
一方、[華雄]を討ち取られ、《虎牢関》まで迫られた[董卓]は、
その地に、彼の配下最強の[呂布]を出陣させ、
一気に反乱軍を仕留めてしまおうと考えます。
それだけではなく、[董卓]の知恵袋の[李儒]は、反乱軍は烏合の衆と割り切り、
内部から分裂させようと目論みます。
[劉備]に何かを感じたらしい[曹操]は、無償で彼の元を訪ね、
そこでまだ、平民も同然の彼がどのような人物であるかを見極めます。
[曹操]は彼らにこの上ない褒美を振るまい、[劉備]を買っていることが分かります。
しかし[曹操]は[劉備]に、この乱世こそ、自分が英雄となれる好機と、
その野心を明らかにします。それに[劉備]も含まれていると。
ですが、乱世を楽しんでいると、そう見ぬいた[劉備]は、
『後漢王朝』を再興するという、壮大な自分の理想を語ります。
そして[劉備]は、天下が乱れているのは、誰しもが、自分が支配者になりたいと、
そう思っているから起きているのだと語るのでした。
自分が思い描いていた人物とは違ったのか、
更には危険視をしたのか、『劉備軍』の陣営を去っていく、[曹操]の顔は複雑でした。
一方、《江東》を治めている武将、[孫堅]は、長男の[孫策]や、
勇将[韓当]、更にはまだ幼い次男[孫権]と共に、
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都への一番乗りを目指していました。
[董卓]からの遣いの[李儒]の策略を一蹴した彼ら。
[孫堅]の軍は一気に《虎牢関》まで兵を進めるものの、
[袁紹]からの兵糧や物資が届かず、彼らは酒盛りをしているばかり。
だんだんと、この反乱軍の中には軋轢が生じ始めるのでした―。
このエピソードの注目点
「英雄の黎明の天下への理想」
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猛将[華雄]を[関羽]が一刀に断ち切ってしまうと、
それも確かに見どころの一つではありますが、
これによって[曹操]の注目を浴びる事となった[劉備]達。
[曹操]は実際の所、野心で天下を収めようとしますが、
[劉備]は『漢王朝』の再興という、理想で動こうとしています。
この思想の違いから、どうやら[曹操]は[劉備]を警戒し始め、
後の敵であるかのように感じているようです。
注目の人物
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[関羽 雲長]
吹替:田中正彦
『三国志』の[劉備]配下の英雄の一人。
長い髭が特徴的なその圧巻の姿は『三国志』の顔と言えるでしょう。
当然、このドラマでも存分な活躍をしていきます。
戦が強かったのはよく知られていますが、今では商業の神様としても知られ、
文武両道の武人だったことが分かるのですが、
このドラマで描かれる意外な点として、
自分の実力に自惚れるという姿。
これが最終的に『蜀国』の首を締めてしまうことになろうとは―。
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