三国志 Three Kingdoms 第4話 「関羽、華雄を斬る」


三国志 Three Kingdoms 第3話 「曹操、善人を誤殺す」



「諸侯たちは[董卓]を恨むと言うより、嫉妬しているわけです。
ゆえに挙兵して同盟を結んだ。
目的は天下の混乱に乗じて、地盤を奪うためです。
天下が乱れる、この機に乗じたいだけなのです。」
―[劉備 玄徳]



第一部「群雄割拠」第四集

時代背景:189年(中平6年)『水関の戦い』

反旗を翻した『反董卓連合軍』は、《水関》で『董卓軍』と対峙。

そこには、[董卓]の配下の猛将、[華雄]が立ちふさがります。

すでに二人の将軍をしとめていた[華雄]。


しかしそこで勇んで出たのが、[劉備]の義兄弟[関羽]。

[曹操]の目に止まった彼は、酒が冷めるまでにという名目で、

[華雄]との対決に挑みます。


まだ将軍でも一兵卒でもない[関羽]でしたが、あっという間に[華雄]を倒し、

その実力は、諸侯達に認められるのでした。

酒も冷めない内に[華雄]を倒した[関羽]、そして主君の[劉備]は、

19番目の将軍として認められ、その後も、『反董卓連合軍』で活躍します。


実力は認められた[劉備]達ではありましたが、

やはりまだ平民のような扱いの彼らは、[袁術]などには認められることはなく、

そんな中、[劉備]は、[曹操]なら自分達の事を理解できるだろうと、

そう思うのですが―。


一方、[華雄]を討ち取られ、《虎牢関》まで迫られた[董卓]は、

その地に、彼の配下最強の[呂布]を出陣させ、

一気に反乱軍を仕留めてしまおうと考えます。

それだけではなく、[董卓]の知恵袋の[李儒]は、反乱軍は烏合の衆と割り切り、

内部から分裂させようと目論みます。


[劉備]に何かを感じたらしい[曹操]は、無償で彼の元を訪ね、

そこでまだ、平民も同然の彼がどのような人物であるかを見極めます。

[曹操]は彼らにこの上ない褒美を振るまい、[劉備]を買っていることが分かります。


しかし[曹操]は[劉備]に、この乱世こそ、自分が英雄となれる好機と、

その野心を明らかにします。それに[劉備]も含まれていると。

ですが、乱世を楽しんでいると、そう見ぬいた[劉備]は、

『後漢王朝』を再興するという、壮大な自分の理想を語ります。

そして[劉備]は、天下が乱れているのは、誰しもが、自分が支配者になりたいと、

そう思っているから起きているのだと語るのでした。


自分が思い描いていた人物とは違ったのか、

更には危険視をしたのか、『劉備軍』の陣営を去っていく、[曹操]の顔は複雑でした。


一方、《江東》を治めている武将、[孫堅]は、長男の[孫策]や、

勇将[韓当]、更にはまだ幼い次男[孫権]と共に、



都への一番乗りを目指していました。

[董卓]からの遣いの[李儒]の策略を一蹴した彼ら。


[孫堅]の軍は一気に《虎牢関》まで兵を進めるものの、

[袁紹]からの兵糧や物資が届かず、彼らは酒盛りをしているばかり。

だんだんと、この反乱軍の中には軋轢が生じ始めるのでした―。




このエピソードの注目点
「英雄の黎明の天下への理想」



猛将[華雄]を[関羽]が一刀に断ち切ってしまうと、

それも確かに見どころの一つではありますが、

これによって[曹操]の注目を浴びる事となった[劉備]達。

[曹操]は実際の所、野心で天下を収めようとしますが、

[劉備]は『漢王朝』の再興という、理想で動こうとしています。

この思想の違いから、どうやら[曹操]は[劉備]を警戒し始め、

後の敵であるかのように感じているようです。


注目の人物



[関羽 雲長]

吹替:田中正彦

『三国志』の[劉備]配下の英雄の一人。

長い髭が特徴的なその圧巻の姿は『三国志』の顔と言えるでしょう。

当然、このドラマでも存分な活躍をしていきます。

戦が強かったのはよく知られていますが、今では商業の神様としても知られ、

文武両道の武人だったことが分かるのですが、

このドラマで描かれる意外な点として、

自分の実力に自惚れるという姿。

これが最終的に『蜀国』の首を締めてしまうことになろうとは―。

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三国志 Three Kingdoms 第5話 「三英傑、呂布と戦う」
三国志 Three Kingdoms 第5話 「三英傑、呂布と戦う」

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