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第一部「群雄割拠」第三集
時代背景:189年(中平6年)『反董卓連合』結成
その疑心暗鬼から、早まって危害のない人々殺害してしまった[曹操]。
彼はこともあろうか、口封じのために伯父である[呂伯箸]をも殺害してしまいます。
これには[陳宮]も動揺し、心は[曹操]の元から離れ出します。
一応、[曹操]には良心の呵責があるようですが、
その責任は自分ではなく、乱世にあると言ってしまう辺り、彼の性格が伺えます。
そして[陳宮]は[曹操]の元から離れていき、
二人は別々の道を歩むこととなるのでした。苦笑いをする[曹操]―。
彼は故郷へと戻り、自分の父[曹嵩]と対面。
物事の先を読む彼は、『反董卓連合』を結成する事を決意。
そこには、彼の従兄弟の[夏侯惇][夏侯淵][曹仁]、
後に『曹操軍』の勇将となる[楽進][李典]も集まります。
しかし早々はまだこれでは足りないと判断、
各地の群雄達を、“天子の勅命”という檄文で集めようとするのです。
大義名分を彼らに与えることを引き換えに同盟をしようとするのでした。
この勅命はしかし[曹操]による偽造。
「偽物は本物よりもものを言うぞ」
と言ってしまう辺り、いかにも[曹操]らしい。
やがて彼らのもとには、[袁紹][袁術][馬騰][孔融][公孫サン][孫堅]など、
後に力を握る者達が続々と駆けつけます。
さらにそこには、まだ無名のあの[劉備]の姿も―。
その盟主には、最も力を持つ、[袁紹]が推薦されます。
無名であり、元はわらじ職人という[劉備]は、[袁紹]らに馬鹿にされるものの、
[曹操]は[劉備]に何かを感じたらしく、陣に招くのです。
[劉備]は、実は、漢室の皇帝の末裔であることを明かし、討伐軍に入るのでした。
狡猾な[曹操]は、すでに『董卓軍』の兵力を見定めており、
[董卓]配下の猛将と言われる[華雄]らと対峙します。
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このエピソードの注目点
「『曹操軍』の英雄達の集結」
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このエピソードでは、[曹操]の過ちぶりも描かれるものの、
そうして彼が逃げることができたからこそ、
『反董卓連合』を結成できた事が描かれます。
『三国志』の物語には欠かせない、[曹操]の従兄弟[夏侯惇][夏侯淵][曹仁]。
そして後に『曹操軍』で名を馳せる、[楽進]や[李典]など、
次々に英雄達が集結し、いよいよ[劉備]も物語に関わってきます。
注目の人物
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[劉備 玄徳] -Liu Bei-
161年〜223年
吹替:家中宏
『三国志』の主人公として活躍する[劉備]は、ようやくこのエピソードで、
群雄達の中に合流をしてきます。
本格的な活躍が、第三話という意外と遅いのですが、
それはこのドラマが、歴史重視によるものでしょう。
まだ、[関羽]と[張飛]という義兄弟しか味方にいない彼。
どのような紆余曲折を経て、『蜀漢』の皇帝にまでなっていくのかも、
この『三国志』の見どころです。
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