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第一部「群雄割拠」第一集
時代背景:184年(中平元年)(黄巾の乱)
〜189年(中平6年)「[曹操]による[董卓]暗殺未遂」
物語は、『後漢王朝』の衰退の大きな理由の一つ、『黄巾の乱』の後、
《西涼》の群雄であった[董卓]が、傀儡とした幼い帝[献帝]を立て、
暴虐の限りを尽くしていた、189年頃から始まります―。
《洛陽》を都とする王朝は完全に[董卓]のものとなっており、
『漢』の重臣、[王允]らはただ嘆き悲しむことしかできず、
しかし、ただ泣いているだけで、何も動こうとしない彼らを笑い飛ばすのが、
後に歴史を大きく動かすことになる『魏』の英雄、[曹操]。
この時の彼は、まだ武官の一人でしかありません。
彼は[王允]の家から追い払われてしまいますが、
大きな声で言えないだけで、皆、激しい恨みを抱いていたのです。
大胆にも[曹操]は、わざと[董卓]に信頼されるようにつけ込み、
“七星剣”で彼を暗殺する計画を[王允]に話します。
世渡り上手で、人に媚びを売るのも得意な[曹操]は、
そしていざ、[董卓]が昼寝をしているところを狙って、
暗殺をしようとしますが、鏡に剣の光が反射して起こしてしまい、
暗殺計画は失敗。
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危機を感じた[曹操]は大急ぎで都から脱出するも、
[董卓]は、養子にして猛将の[呂布]に、彼が暗殺しにきたことを指摘され、
自分を暗殺しにきた逆賊として[呂布]に討伐を命じるのです。
[曹操]は家を襲われ、身一つで逃げていくことしかできないのでした―。
このエピソードの注目点
「壮大な三国時代の始まりとは」
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『三国志』の物語の多くは、『蜀』を開く[劉備 玄徳]を主人公として、
『黄巾の乱』から始まるのですが、
このドラマでは、第1話から、[曹操]を主軸にして動くのです。
悪雄、奸雄とも言われる[曹操]が、しっかりとした形で、
より人間的に描かれるのは、本国のドラマとしては、まず意外でした。
[劉備]達も“桃園の誓い”の有名な場面で第2話に登場していますが、
最初のエピソードには登場さえしていません。
注目の人物
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[曹操 孟徳] -Cao Cao-
吹替:樋浦勉
『三国志』の主役格の一人で、かつては、悪雄、奸雄と呼ばれ、
恐れ、そして忌み嫌われていた人物ですが、
文化人であった他、有名な『三国志演義』が、彼の悪い面ばかりを取り上げてしまったため、
そう思われていると言われています。
『魏王朝』の礎を築くことになる彼のこのドラマでの描かれ方は、
主人公の一人ですが、野心家でもあり、恐ろしい面も持ちつつも、
人々に慕われる魅力のある人物として描かれるのでした。
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