○来歴
まず「孫尚香」は実在の人物であり、
「劉備」に嫁いで、『蜀』と『呉』の関係を良好にしたと言われていますが、
『蜀』と『呉』の連携を深めて、北の『曹操』に対抗するためという、
いわゆる政略婚になります。
しかし正史には彼女に関する記述が少ないので、
様々に脚色される人物となりました。
●[劉備]へ嫁ぐ
「孫尚香」で有名なのは、「劉備」に嫁いだものの、
身の回りには武装した侍女達が常に付いていて、
彼女自身も弓を携えていたため、「劉備」も下手に部屋に入っていけなかったのだとか。
「劉備」はやがて「益州」を平定して、彼女は『呉』に帰国をし、
さらに「劉備」の息子「劉禅」を連れて帰ろうとするものの失敗。
その後、「劉備」との仲は急速に悪化してしまいます。
その後、《公安》に彼女は住むのですが、その後、どうなったかは不明です。
●『三国志演義』での[孫尚香]
ちなみに『三国志演義』での彼女と「劉備」の関係は良好でした。
「阿斗(劉禅)」を連れ出すところも描かれていますが、
『樊城の戦い』で「劉備」の義兄弟、「関羽」が『呉』に討たれ、
『夷陵の戦い』で「劉備」が戦死した事にこの物語ではなっているため、
悲しみのあまり彼女は身を投げたと言われていますが、
それはあくまで創作物での話です。
「孫堅」の娘、そして「孫策」「孫権」という武勇に優れた兄達の影響で、
武勇に優れていたお姫様像ができあがっていますが、
私はこうした描き方はもちろん大好きです。
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