三国時代という時代について
今なお、歴史の物語として非常に有名であり、
中国という外国の歴史でありながら日本でも、
相当な人気のある三国時代の物語。
有名な『三国志』を始めとし、『三国志演義』などを中心に、
この古代中国史は非常に魅力的な物語です。
ただ、その歴史や物語の描き方も様々なのです。
特に『三国志演義』がその昔から知られており、
登場する登場人物は600人以上にも上ります。
『蜀』の「劉備」、『魏』の「曹操」、『呉』の「孫権」をはじめとし、
実に多種多様な人々の生き様そしてそのぶつかり合いは、
現在にも政治や人間模様にも通じるところがあるのです。
●『三国志』吉川英治著
『蜀』の物語を中心。「劉備」「張飛」「関羽」らが台頭する、
『黄巾の乱』から、「諸葛亮 孔明」の最後の戦、
『五丈原の戦い』までの物語です。
日本人にも『三国志』の物語が広まっていたきっかけとなりました。
●『三国志演義』
本国中国にて『明』の時代に描かれた物語。
大衆世俗的で、実際に起こっていない話や、
『蜀』を贔屓にしているところはありますが、
後の『三国志』感には大きな影響を与えました。
●『三國演義』(1996年ドラマ)
全84話
1996年、中国の国家的事業として行われたものが、
『三國演義』になります。
当時としては最新の技術も使われ、
『黄巾の乱』以前の[劉備][張飛][関羽]の三兄弟の出会いから、
『蜀』の滅亡までを描くという、
なかなか描かれない『五丈原の戦い』〜『成都の戦い』までを、
映像化してしっかりと見れるのも面白いところ。
その次代の[姜維]、[鍾会]、[ケ艾]などの武将たちの活躍も見れるのがお勧めです。
●『ドラマ三国志 Three Kingdoms』(2010年ドラマ)
全95話
2010年、映画並のスケールで大長編のドラマが制作されました。
『三国志』の100年間をドラマで制作するのは不可能とも言われていましたが、
それを見事にハイクオリティな形で実現しました。
95話にも及ぶ大長編大河ドラマです。
[曹操][司馬懿]などにも視点が映るのもまた面白いところです。
●『曹操』(ドラマ)
全41話
乱世の奸雄、『三国時代』で最も重要な人物、
[曹操]を主役とした大河ドラマであり、
幼き頃の[曹操]から物語が描かれていく大長編です。
[夏侯惇][夏侯淵]、そして[曹操]の最初の息子である[曹昂]など、
彼に関わりの深い人物が主役級になるのも、
注目の点です。
●『レッドクリフ』
2009年、2010年と長編映画二部作として公開された、
『赤壁の戦い』を描いた物語です。
日本人の金城武さんが諸葛亮を演じており、
中国、台湾、韓国、日本合作映画でハリウッド映画並のスケールです。
●『真・三国無双』
1997年に格闘ゲームとして『三國無双』が、
そしてプレイステーション2から、本格的な歴史ゲームとして、
映画のようなドラマ性と、アクション性で、
日本国内外問わず、最も人気のある三国志のゲームの一つです。
ゲームとはいえ、歴史にならいつつも、
新たな『三国志』の世界を作り上げ、
歴史ゲームとしてのクオリティは非常に高く仕上がっています。
●『三国志大戦』
アーケードゲームのカードゲームではありますが、
ほとんど注目されることのない人々まで登場して、
非常に多角的な『三国志』の世界を感じられます。
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